我々が手にするウォータジェット製品の多くは欧米製ということもあり、日本市場に比べて欧米のWJ市場規模は大きい。そんなイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
WJ市場規模に関する資料は見当たりませんが、先日、コロナ禍で開催された米国の製造展示会で、その一端を垣間見ることができました。
今年はシカゴで開催されたFABTECH。全米だけではなく世界から製造装置メーカ、工具製造メーカ、加工業社が集まる大きな展示会です。約1500社の展示と35,000人の来場があると宣伝されていました。少し来場者は少なかった印象を受けましたが、会場にはレーザー切断機だけではなく、WJに関する展示が数多くありました。
中央にはSAHAPEグループのFLOW社のブース。常時2台のWJマシンがデモ稼働をし、多くの方が足を止めておられました。同じくKMT社もサービスカーをブースに展示するなど、趣向を凝らした展示が特徴的でした。その他、日本では馴染みのないWJポンプメーカ、切断機械メーカも出展されていて、WJ産業の層の厚さを感じさせる展示会でした。また、実際にWJ切断機を持って商売をする企業として加工業社さんも数多く出展しており、切断技術や加工技術の一つとしてPRをされていました。